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ビール酵母とは?ビール酵母の種類や効果を解説

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ビール酵母とは?ビール酵母の種類や効果を解説
ビールがアルコール発酵する為に必要な酵母って、どんな酵母?ビール酵母って健康にも良いって聞いたけど、ホント?教えて下さい。

どんなお酒でもアルコール発酵するには「酵母」が必要です。

では、ビールに使われる酵母ってどんな性質を持っているのでしょうか。

こちらでは下記ポイントを踏まえて、そんな『ビール酵母』に関して解説していきたいと思います。

実は、ビールの酵母は2種類あります!
ビールの酵母。その特徴とは?
ビール酵母は健康にも良い!?

ビールに使われる酵母とは

ビールに使われる酵母とは

アルコール発酵を促す酵母は幾つかあります。

ワイン酵母、清酒酵母、ウィスキー酵母など。
その内の一つがビール酵母です。

では、そのビール酵母はどんな特性を持っているのでしょうか?

詳しく解説していきたいと思います。

ビール酵母の種類

ビール酵母の種類
Image by Tafilah Yusof from Pixabay

アルコールを作り出すのに必要なこれらの酵母は、分類学上「サッカロミセス種」と呼ばれるものです。

サッカロースとは、ご存じの様に「砂糖」のことです。

そう、アルコール発酵とは「砂糖」を消化する事によって造り出されます。

そして、フランス人の細菌学者ルイ・パスツールにより、これらの発酵作用が酵母によるものだと発見されたのです。

1882年、デンマークにあるカールスバーグ・ビール研究所でエミール・クリスチャン・ハンセンにより、ラガー酵母(サッカロミセス・カールスベルゲンシス)が純粋培養で造られました。

その後、各地で酵母が培養され、幾つもの違った特徴を持つビール酵母が誕生していったのです。

このように、ビール酵母には様々な種類が存在します。

しかし、大きく分類するとエール酵母(サッカロミセス・セルビシエ)とラガー酵母に分けられます。

因みに、これらのビール酵母は分類学上「サッカロミセス・セルビシエ」に統一されています

ビール酵母がアルコール発酵をする仕組み

ビール酵母 アルコール発酵

ビール醸造におけるビール酵母の働きを、更に詳しくご紹介します。

先述の通り、ビール造りにおける酵母の働きは、糖を消化しアルコールと炭酸ガスを排出する事にあります。

その他、ビールに微妙な香味を付け加えたり味にもコクを与えます

酵母を投入するタイミングですが、麦汁を煮沸した後、発酵タンクに移されてから入れられます。

しかし、この段階ではすぐに発酵は起こりません。

約丸一日掛けて麦汁内の酸素を吸収し、増殖を繰り返してから糖を消化し発酵作業が始まるのです

この工程は約一週間程続き、その後消化する糖がなくなった段階で温度が下げられ、酵母の動きを止めて終了させます。

この時、ラガー酵母ならば槽の底に沈殿し、エール酵母なら表面に浮いてきます。

その為、ラガー酵母は『下面発酵酵母』と呼ばれ、エール酵母は『上面発酵酵母』と呼ばれるのです。

ビール酵母の特徴

ビール酵母には、ある特徴があります。
それは、アルコール度数が高くなると活動を停止してしまう、と言う性質です。

一般的には、6%以上になると動きが止まるとされており、ビールのアルコール度数が5%~6%程ということがお解かり頂けると思います。

因みに、ワインや日本酒などの酵母は、少々高くても活動を続けるため、アルコール度数も高めに造る事が可能となります。

では、このビール酵母。
ビールを醸造する上で欠かせないモノではありますが、その他どういった働きや作用があるのでしょうか。

実は、ビール酵母は美容や健康にも良いとされています!

そう、私たちには欠かせない栄養素が豊富に含まれているのです!

ビール酵母の効果・作用

ビール酵母の効果

ビール酵母は、ビール造りにだけ使われている訳ではありません。

多くの栄養補助剤(ビール酵母入りサプリメント)や、調味料としても利用されています。

何故なら、このビール酵母の中には、多種多様な栄養素が含まれているからです!

例えば代表的なもので言うと、18種類にも及ぶアミノ酸が挙げられます。

通常、人間に必要なアミノ酸は20種類
その内の9種類は、体内で作り出すことが出来ません。

しかし、ビール酵母はそのほとんどをカバーしてくれるのです。

その他ビタミン群が9種類ミネラル11種類、それに植物繊維も豊富に含まれているので、特にダイエットをされている方には、栄養補助剤として強い味方となってくれます。

ダイエット中、どうしても食事制限をして栄養不足に成りがちです。

また、それによる胃の粘膜細胞の形成が衰えてしまい、体調を崩してしまいがちになります。

そこで、このビール酵母を摂取することにより、アルファー酸核酸といった成分が胃の粘膜を形成する手助けとなり、これらを補ってくれるのです。

その他このビール酵母には、味にコクをもたらすという意味で、多くの調味料の中にも含まれ利用されています。

ビール酵母の気になる栄養素

ビール酵母の栄養素

上記でも記載しましたが、こちらでは具体的にどんな栄養素が含まれているかをご紹介していと思います。

ビール酵母の50%はアミノ酸

アミノ酸は、たんぱく質を作り出す素となる栄養素です。

このアミノ酸が結合する事により、たんぱく質が生成され筋肉を作り出し、疲労回復にも働きかけます。

多くのビタミンB群が含まれているビール酵母

体内に取り入れた栄養素をエネルギーへと変換してくれるのが、ビタミンB群。

疲労回復や免疫力の強化、新陳代謝の活性化など、体調管理に欠かせない働きがあります。

ビール酵母に含まれているビタミンB群は、B1・B2・B3・B6・B12・パントテン酸・ニコチン酸・葉酸などです。

美と健康に欠かせない食物繊維

ビール酵母には、2種類の食物繊維が含まれています。
マンナングルカンです。

ご存じのように、食物繊維は整腸作用に優れ便秘の改善の他、栄養の吸収スピードを抑え、血糖値の上昇を防ぐ働きもあります。

ビール酵母には、体内で作り出せないミネラルが豊富に含まれている

ビール酵母には、以下のミネラル群が含まれています。

・カルシウム
・コバルト
・クロミウム
・鉄
・マグネシウム
・マンガン
・モリブデン
・リン
・カリウム
・セレニウム
・ケイ素
・ナトリウム
・亜鉛

特に、塩分の代謝や利尿作用があるカリウムが豊富に含まれ、天然のサプリメントと言えます。

ビール酵母でお肌もケア!抗酸化作用

身体の「サビ」の原因でもある活性酸素。
ビール酵母には、この活性酸素を除去する「グルタチオン」と言う抗酸化物質が含まれています。

まさに、アンチエイジングには欠かせないのが、このビール酵母と言う訳です。

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お酒(アルコール)の分類は、原料もそうですが『酵母』の性質によって大きく変わってくる事が解って頂けたと思います。また、ビールに使われる酵母には、多くの栄養素が含まれ、特に女性にとっては欠かせないビタミンやミネラルが豊富に含まれています。ビールとして摂取する場合、酵母の栄養素はどれ位含まれているかは「?」ですが、ビール酵母としてのサプリメントは、なかなか良さそうです!

『ビール酵母とは?ビール酵母の種類や効果を解説』は以上となります。

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