ビールの基礎知識

ビールの「泡」。その意味とは?必要?いらない?

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ビールの「泡」。その意味とは?必要?いらない?
そもそも、ビールの泡ってどうしてあるのだろうか?その意味がイマイチ解りません。教えて下さい。

確かに、ビールには何故泡があるのでしょうか?

「泡なんか要らない!」と仰る方もいるようですが、ビールの魅力の一つを生み出しているのも、また「泡」の存在です。

さて、こちらでは下記ポイントを踏まえて、『ビールの泡立ち』に関して解説していきたいと思います。

ビールの泡のメカニズム!
泡はビールに欠かせない存在!

ビールの泡。その意味は一体何なのか?

ビールの泡 その意味とは
Image by rawpixel from Pixabay

ビールにとって欠かせないものの一つに、他の酒類では見られない「泡」と言うものがあります。

ビールを飲む時、最初に触れる部分でもあり、何とも言えない舌触りでビール自体の味にも大きく作用するものです。

特に、スタウトのクリーミーな泡立ちは、大きな特徴の一つ!

では、その「泡」はどのように出来るのでしょうか。

どのようにしてビールの泡は作られるのか!?

先ずは、「ビールの泡」のメカニズムをご紹介。

あのビールの独特な泡は、発酵段階で生み出されます。

2次発酵(熟成期間)の段階で放出される炭酸ガスがビールの中に溶け込むことによって、泡が作り出されるのです。

一次発酵の段階でも炭酸ガスは造られますが、ここではアルコールを発酵によって得ることが優先され、炭酸ガスは外に放出されます。

その後、二次発酵の時に若い麦汁や糖類などを再度投入し、発酵させ炭酸ガスをビールに溶け込ませるのです。

因みに、二次発酵の段階はあくまでもガス付けをする為であり、アルコールを生成する事ではないので、投入する糖化原料の量も少なめに調整されます。

ビールの泡。その誕生の瞬間!

ビールの泡 出来る瞬間
Image by rawpixel from Pixabay

ビールの泡は、グラスに注いだ瞬間に生み出されます。
では、なぜ突如として表れるのでしょうか?

その理由は、空気と触れ合い泡を造り出すからです。

先述の通り、ビールの泡はビールの中に溶け込んでおり、その状態のまま瓶詰・缶詰され密封されています。

栓を抜きグラスに注ぐと、空気と触れ合い一気に炭酸ガスが放出されるのです。

これが、ビールの泡のメカニズムです。

なぜビールの泡は長持ちするの?

もう一つの大きな疑問が、この「泡立ちの良さ」と「泡の持続性」ではないでしょうか。

これが「泡持ち」と呼ばれるものなのですが、どういった作用でこのような事が起こるのでしょう。

それは、苦味の成分であるアルファー酸が、麦汁中に含まれるタンパク質と結び付くことにより、あのようなきめ細やかで長持ちする泡を造り出しているのです。

因みに、苦みの成分を作り出しているのが、ビールのもう一つの原料である『ホップ』です。

サイダーなどの炭酸飲料にもビールと同じ炭酸ガスが含まれています。しかし、ビールの様な自然に作り出された炭酸ガスとは違い、人工的に加えられたものです。また、たんぱく質やアルファー酸なども含まれていないので、一瞬にして泡は消えてしまいます。

なぜビールには泡が必要なのか

ビールの泡 いらない?

そもそも、なぜビールには泡が必要なのか!?
これが最大の疑問です。

実は、この泡。
見た目の良さだけでなく、ビールだからこそ必要な「役割」があるのです。

ビールの泡の役割:苦み

ビールには、ホップの作用により独特な苦みが加味されています。

しかし、この苦み。実は非常にインパクトがあり、そのままだとキツク感じてしまいます。

そこで泡の登場です。
ビールの泡は、この苦み成分を中和させる働きがあります。泡が苦みを取り込む事により、マイルドに仕上げるのです

また、炭酸ガス自体にも苦みを高める性質があるので、放出して泡の状態にしてやる必要があるのです。

ビールの泡の役割:香り

グラスにビールを注ぐと、グラスの上部にキレイな泡が造られます。

まさに「蓋」をしている様な状態です。

そう!ビールの泡は蓋の代わりをする事によって、ビール本来の香りを閉じ込める役割があるのです。

また、空気に直接触れない為。要するに『酸化』を防ぎ、味の劣化を防ぐ役割もあるのです。

そして、最後に重大な役割があります。それは・・・。

「口当たりの良さ」を演出する働き!です。

一般的に苦味のきついビールほど泡持ちが良いとされている様で、スタウトなどはまさにこれに当たります。また、泡立ちの良さがビールの良し悪しを決めるのも事実。グラスの注ぎ方一つで、普段のビールが格段に旨く感じるのも、泡の存在があるからです。

『ビールの「泡」。その意味とは?必要?いらない?』は以上となります。

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